声の広場
赤ちゃんのときは「肌身離さず」、幼児になったら「手を離さず」
児童になったら「目を離さず」、大人になったら「心を話さず」

子どもは時として親に大きな贈り物をし、親が忘れていたことを気づかせてくれるものです。
 初めて「自閉症」と診断されたお子さんをお連れになってスクールにおいでになったお母さんは、ただ心配そうにレッスンを見ていました。まずはアート(写生)をし、子どもの観察力やお話をしてお子さんのイメージを広げ、次に歌やダンスとレッスンは90分・・・。
 初めてのおこさんは最初は皆がそうであるように、落ち着きもなく、孤独状態でした。そしてお母さんは「先生、この子は何をやってもダメなんですよ。それに主人はこの子と話そうともしないし、近づかないのです。」と涙ぐみながら訴えます。
 ところが、3度、4度とスクールに通う度にお子さんは周囲にも慣れ、少しずつですが絵も描き、声を出して口ずさむようになり、手足を皆に合わせて動かすようになってきました。毎回少しずつ変わって行くわが子を見て、お母さんも楽しくなってきたそうです。1年後、公演に参加することになり、それを見たお父さんは、想像もしなかったわが子の姿に感動し、初めてわが子を抱きしめました。


子どもは何でも感じるこができます。
そんな家庭の状況に一番心を痛めているのは子ども自身なのです。
 ダウン症のお子さんをもつお母さん、仕事ばかりのご主人に加え、おばあちゃんまでもが1度も触れ合うこともせず、お母さんはわが子の存在を憂いて「私って不幸・・・どうして私の子どもが・・・」と毎日悲しい言葉ばかり。
 そしてスクール参加。そのお子さんは素晴らしい絵を描きました。飛び抜けた色彩、観察力、ダンスは少し苦手のようでしたが、今では公演のレギュラーです。初めてご主人やおばあちゃんが公演を見て、それまで見たこともない一生懸命な姿に強く胸を打たれ、それ以降、家族で応援し始めたとのことです。



CDCIの活動をブログにて公開しています。是非ご覧ください!

トップページ サイトマップ お問い合わせ


Copyright © 2007 CDCI All Rights Reserved.
☆使用しているイラストはHot Generationボランティアスクールの子ども達の絵です。