ごあいさつ

 菅沼前理事長のご逝去により、8月22日理事総会におきまして正式に理事長を拝命することになりました。はなはだ微力ではございますが少しでもお役に立てれば幸いと思います。

 今、時代は不景気の真っただ中で誰もが不安と不満を抱えながら生きていることだろうと思います。人間は自分に余裕が無いと人様のことにまで気が回らないのは仕方ないことですが、このままだとボランティアを取り巻く環境はさらに悪化しかねません。多くのボランティア団体は手弁当で赤字を出しながら何とか善意と情熱でようやく維持しているのが現状です。

 私共、子ども発達支援協会<CDCI>は設立当初より自らがボランティアをしていくだけに止まらず、それぞれのボランティア団体との相互協力をはかり、また企業や地域役所との連携を進めるパイプ役として、ボランティア団体がより自由に、より有意義に活動できる環境創りを目指して活動しております。この2年間でシンポジウムやセミナーを通じて小さいながらも着実に成果をあげており、私共の活動を社会が必要としていたことを実感しております。本来は障がいの有無に関わらず、広く子ども達の健全な発達に貢献できるように発足したわけですが、現状では一番手が行き届きづらい知的障がいを持つ子ども達への支援活動が中心になっています。そもそも障がいを持って生まれてきた子ども達と一見健常に見える私達に一体どれほどの違いがあるのでしょうか。私達はたまたま障がいを持たずに生まれ、彼らはたまたま障がいを持って生まれただけなのです。逆に山下清画伯のように常人には無い天才的な能力や才能を持っている可能性もあるのです。ですから、少し余裕のある人が、そうでない人に手を差し伸べるのはとても自然で、そしてなんとも素敵なことなのですね。ただし手の差し伸べ方は各人様々で、ボランティアに参加することだけが大事なのではなく、それぞれが出来る自分にあった差し伸べ方を見つけることです。経済的支援も非常に大事で、その意味では私共のCDCIを皆様の受け皿として活用いただければ、きっと皆様のお気持ちを有意義に生かすことができると自負しております。

 今、現在たくさんのボランティア団体が活動されていますが、今後の課題として注目されているのは障がいを持つ方々の就労と自立に関するものです。
最終的にはご家族の願いもここに集約されるのではないかとさえ思います。CDCIは知的障がいを持つ子ども達が成長していく過程で養育から就労、自立、あるいは恋愛や結婚に関する様々なボランティア活動を推進し、障がいを持つ方々が生きがいを実感できる社会を創っていくお手伝いができればと思っております。


特定非営利活動法人子ども発達支援協会
理事長 岩本 耕太郎


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